「生前中にお墓をいじると良くないのよね??」と来店されるお客様が時々口にされる言葉です。あまり縁起の良いものではない。。と言う捉え方をされている生前墓ですが、仏教では生前にお墓を建てる事を『寿陵墓』と呼んでいます。寿陵とは、長寿・子孫繁栄・家内円満といった幸福が訪れると言われており、縁起が良いとされています。

生前墓のメリットといたしましては、ゆっくりと時間をかけ考えていただく事で、色々な選択肢も増えより納得いただけるものが出来るのではないかと思います。

ただ、場所の用意はあるものの建立まではなかなか考えられないということもあるかと思います。

大まかなお墓を建てるまでの流れを追っていきますので、この先お墓を建てようと思った時に少しでも参考になれば。。と思います。

 

 

 

【お墓を建てるまで】

~その1~

まずお寺様を決めましょう。どの宗派なのか?など色々な事を踏まえ決められるのが良いと思います。

その後、どの区画にするかを決めていきます。

 

 

~その2~

石材店での相談になります。寺院名・墓地の場所を教えていただきましたら現地の確認・区画の計測に伺います。

 ≪外柵・カロート≫

  ・外柵の石種を選ぶ

  ・外柵のデザインを選ぶ

 ≪石塔≫

  ・石塔の形を決める(和型・洋型・縦洋型など)

  ・色合い(白っぽい・黒っぽい・グレーっぽいなど)

そして、両方に共通しているのがご予算です。

「イメージがわかない」「参考価格が分からない」ということで現場を見させて頂いた後、まずはお見積りをお出ししてその後お話しを煮詰めていくことも多いですが、漠然としたものでもご自身でイメージされているものがありましたら遠慮なくお伝えください。お伝えいただく事でお客様の意向により近いお見積りをお出しすることが出来ます。

 ※色々迷ってしまった時には「価格」「色合い」「産地」などお客様の中で何を決め手とするかがあると決めやすいと思います。

 

 

~その3~

 図面・見積りを作成。送付。

・時間をなかなか取れずにいる方などには、ある程度のお話しを聞いた後『叩き台』としてのお見積りをお届けさせていただいております。お手元に届いた後、お見積りの中味を煮詰めていきます。

・現場や事務所で先に細かくお話しを聞き、ご希望に添ったお見積りを送付させて頂きます。

どちらにいたしましても、お手元に届きました見積りをご納得いただくまで話し合い、検討していただき「見積り通り」のお返事を頂いた後の材料発注となります。(それぞれ墓地の大きさが違いますので、その都度の発注となり在庫はありません。材料が上がってくるまでに1~2ヶ月かかります。)

 

 

~その4~

石塔新規に関しましては並行して、彫刻する文字や家紋を「文字原稿」を記入して頂きます。(お見積りと一緒に送付させていただくか、後日お渡し若しくは送付させていただいております。)

記入していただいた原稿を元に石に彫り込む字を用意します。

 

 

 ~その5~

材料があがってきましたら、再度検品をした後工事に入ります。

【外柵工事~カロウト~】

外柵工事は、基礎工事から始まります。掘削作業をした後、鉄筋コンクリートで基礎となる部分を作っていきます。

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打設した後、天気の具合を見ながら7~10日ほど養生期間を置きます。

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基礎ができましたら、外柵の石の積み上げに入ります。

(施工事例に写真もございます。ご参照ください。)

 

【石塔建立】

彫刻が終わりました石塔の建て込みに入ります。

通常は1日程度で終わります。

 

 

以上が大まかな流れとなります。

お墓は家族を繋ぐもの。。 ご先祖様からあとに続く子どもたちを繋ぐものだと思います。

ご家族で色々話をして納得いただけるその家の『お墓』作りのお手伝いが出来ればと思います。